NEC MobileGear II を試す

NECのモバイルギアII(モノクロモデル, MC-R300)を少し使ってみた。ボディサイズはカラーモデル(MC-R500)と比べると一回り小さい。Windows CE 1.0 時代は遅くて使い物にならないという話をよく聞いたが、こいつはそれほど待たされる感じもせず、良い感じ。

キーボードは十分にタッチタイプができるサイズ。キータッチもそれほど悪くないけれど、時々キー入力のスピードに付いてこれずに文字落ちすることがあるのが残念。かな漢字変換は MS-IME97 が載っている。辞書が PC 上のものより貧弱になっているようだが、使えないほどではない。液晶画面は表面の反射がけっこうきつくて見にくいことがある。バックライトが暗いせいもありそうだ。

PC とのデータ交換にはシリアルケーブルか IrDA を利用するのが標準。PC 側に「デスクトップソフトウェア for Microsoft Windows CE」というのをインストールすると、エクスプローラで MobileGear を示すツリー構造ができて、通常通りファイルのコピーなどを指示すると、Pocket Word/Pocket Excel などのファイルは相互に変換されて転送される。特に意識しなくても勝手に変換してくれるのはなかなか便利そうである。専用のソフトウェア経由でないと Word/Excel 等のデータを転送できないのが、不便といえば不便か。接続ソフトの画面を見ている限りでは、ネットワークカードを入れればイーサネット経由でデータ交換できそうに見える。マニュアルには記述がないのだけれど…。できるならばそっちの方がスピード的に快適にデータ交換できそうだ。

本体を開く(あるいは電源キーを押す)とすぐに使える状態になるのは快適だ。モバイル機器はやっぱりこうでなくてはいけない。Windows95 ノート PC のサスペンドからのレジュームでは、使用可能になるまでの待ち時間が長くて、ちょっと手帳を見るような気分では使えないし。ハイバネーションは論外。(^^; MobileGear II は PDA 的に使うにはちょっとボディサイズが大きいのが難だけど、会議のメモを取ったり、データ入力ができるマシンとしてはかなり魅力的だ。

プログラム開発環境が Visual C++ 同梱になったら嬉しいんだけど…。:-)

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